価値観や概念が広がるカバン業界の今。『ランドセルをビジネスマンが背負っていたら』世の中変わります

こんにちは。

 

急ですが、『ランドセル』と聞いてどんな印象やイメージが湧くでしょうか。

 

 

・小学生が学校に通う時に使う登校カバン

・お孫さんへ祖父母がプレゼントするギフト

・カラフルでデザイン性やバリエーションが増えている

 

などなど、思いつくままに様々あると思います。

今日はまた新たな概念登場です。『大人がランドセルを背負っていたら』。

 

夢物語ではなく、現実の話を今日はお送りします。

 

目次

 

1.少子化の中、激化するランドセル市場

日本では少子化の道を着々と進む中、子ども達が使うにもかかわらず伸びている業界があります。それが『ランドセル』の市場です。

 

なぜ子ども達の人数が減っているのにランドセル市場は上昇しているのか。

理由は『ランドセルの価格も上昇しているから』。

一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会を参考に、ランドセルの価格の今昔を見ていくと体感はありましたが、金額をみると驚きの結果でした。

 

ランドセルの価格の変化をまとめると、

大正13年 鉛筆1本5厘の時代は、ランドセルは2円

・昭和20年 鉛筆1本20銭の時代は、ランドセルは12円27銭(第二次世界大戦終戦)

ここからはupする一方で、

・昭和21年 ランドセル75円

・昭和22年 ランドセル120円

・昭和23年 ランドセル700円

・昭和26年 ランドセル2,000円

・昭和40年 ランドセル3,600円

・昭和44年 ランドセル5,000円

・昭和50年 ランドセル10,000円

・昭和59年 ランドセル22,000円

・平成2年には ランドセル33,000円

今、令和は50,000~60,000円ほどのランドセルが丈夫でデザイン性や機能性に優れているオススメ価格と言われているようです。

姿勢シャーン

出展元:セイバン

天使のはねでお馴染みのセイバン公式より、人気ランドセルのランキングがあり、どれも45,000~60,000円以上でした。ランドセルはもはや”ブランドもの”と同レベルの質や機能性デザイン性で商戦が激しいようです。そして、少しでもお得にと早割制度も増し、年々ランドセルが必要なのは来年なのに、人気なものは売り切れると1年以上先を見越している方もいるほどです。

 

2.『ランドセル』について、日本と海外との違いとは

日本ではこのようなランドセルも、海外ではどうなのか。

ランドセルを知っている事も意外だったのですが、海外出身の友達に聞いてみると、感覚が違いました(笑)。

 

海外の人から見る日本のランドセルとは

・日本アニメの海外での認知度により、『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』などは必ずと言っていいほど登下校でランドセルを背負う姿として映るので、日本のランドセルというものに興味はある様子でした。

 

そして、日本人からすると、新たな概念に出会いました!!!

海外には大人のビジネスバッグとして『ランドセル』が参入しているようなのです。

 

3.海外での”オシャレ『ランドセル』”について受け入れられている理由

考えられることを3つ書きました。

・日本のアニメのキャラクターが背負っている『ランドセル』についての興味。

・日本の鞄職人さんの技術が評価され、丈夫で質の良い鞄に加え、高品質で機能性もよいため

出展元:Zatchels

・元はイギリスで伝統的な学生カバンだった『サッチェルバッグ』のように、機能性が高くのちに女性の支持を受けて大人も使えるバッグとしてファッション向けになった経緯もあるので、『ランドセル』も新たな流行バッグになるか、日本鞄屋さんの海外で挑戦の1歩が始まっているため。

 

様々な歴史も形を変えて変化を遂げて今に根付いている事もみえてきて、改めて今後に期待です。

 

4 .海外に挑戦している”大人向けランドセル”

出展元:TEIJIN MEN'S SHOP

海外に進出している老舗ランドセルメーカーを1つご紹介です。

帝人と大阪の老舗ランドセルメーカー、加藤忠nコラボレーションで誕生した「RANDSELLIER (ランドセリエ)PARIS」です。

このランドセルは、フランス人の大人向けにつくられた日本製ランドセルとの事です。

 

日本のランドセルよりもビジネス向けにスタイリッシュで、

・機能性や耐久性は日本のランドセルと変わらずそのまま受け継ぎ中。

・小学生が使うランドセルよりも幅をスリムにすることで美しいデザインに。

・ノートパソコンの持ち歩きにも対応した設計。

出展元:TEIJIN MEN'S SHOP

・レザーについては、上質な天然皮革の代替製品としてコラボしている帝人の「MAESTLEY(マエストレ)」を使用中。

 

小学校の時のランドセルとは全くイメージが変わる、スタイリッシュに洗礼されたランドセルやその鞄職人さんたちの技術を思うと、なんだか感動します。

 

5.最後に

出展元:TEIJIN MEN'S SHOP

TEIJIN MEN'S SHOP公式HPより、イメージ図をお借りすると、日本人の私からするとまだまだ違和感を覚えながらも、扱う人次第なのかビジネスマンがランドセルを持つことに”カッコいい”という概念がこれから出来上がってくるかもしれないと思うと、とってもワクワクするニュースでした。

 

どんな状況下でも、日本の伝統や世界的に見ても技術のある技を活かして海外でチャレンジしている方もいる事を思うと、とっても日本人として誇りに思いました。

 

又、日本の経済の動きや流行など、逆境のような2020年の今の世の中も、勇気と挑戦と行動力で立ち向かうこと。私自身の目の前のことに精一杯向き合おうと改めてパワーをもらいました。今後も応援しています。