あじさいにまつわる7不思議。都市伝説のように謎も深いあじさいについて自力でできる限り究明してみた。

梅雨の時期を象徴する花と言えば、”あじさい”の花。

なんとなく梅雨の湿気の多いこの時期に見るあじさいを幼少期はきれいなんだけれどもあじさい=梅雨となるので苦手な花だった。でも、いつからか心身ともにどんよりしがちなこの梅雨の時期に見ると心救われている自分がいる。

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今日見つけた↑こちらのあじさい。なんとなくハート♡に見えたので、朝からいい日になる予感間違いなしで進めた。

 

あじさいの花言葉を調べると『無常』『移り気』。

 

今世間を賑わせている不倫問題とリンクしてしまうのは、あじさいの花言葉にもあるように、梅雨の季節の影響ももしかしたら少なからずあるのかもしれない。

 

色が変化するあじさいは『七変化』とも言われていることにちなみ、あじさいについての疑問や不思議を7つ。七変化させてみようと思う。

 

目次

 

七不思議1.同じ場所でもあじさいの花に変化があるのはなぜ?

あじさいの色は、ブルーべリー等果実にも含まれるアントシアニンという色素が発色させている。色の変化はアントシアニンと土の酸度と土のアルミニウム成分により変化。

 

また、アルミニウムは酸性の土壌でよく溶け、アルカリ性の土壌では溶けない性質もあるので

 

・土にアルミニウムが多い(土が酸性)ーあじさいは青色

・土にアルミニウムが少ない(土が中性~アルカリ性)ーあじさいは薄紅色やピンクに近い色

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ちなみに青いあじさいを中性~アルカリ性の土に植え替えると、薄紫色のあじさいに変化するんだとか。あじさいが吸い上げる土壌次第で色が変化するため、同じまとまりから育っていても色に変化がある。↑写真撮った際のあじさいのカラフルさの疑問、1つ解決。

 

七不思議2.あじさいはなぜ『紫陽花』? 

漢字は勘違いらしい。(笑)

日本では昔からあじさいの発音は『あじさい=あづさヰ(い)』。

・あづ=小さいものが集まる様子

・さヰ=真藍(さあい)=青を意味。

 

つまりは、青い小花が集まって咲いているお花を指し、見た目にあてはまる名前。

ここまではわかる。ここからが勘違いストーリーで今に至るまで。

 

漢字を使うようになったのは平安時代

中国の詩人が書いた詩の「紫陽花」を、日本にあるガクアジサイだと思って使用するようになったが、当時の中国にあじさいが咲いていなかったため、違う花だと判明。字だけはそのまま日本の中で受け継がれている様子。

 

左は日本のガクアジサイ。右は中国の詩で紫陽花とうたわれていたのはこの花なのではないかと言われている花、ライラック平安時代ともなると、今の世の中なら調べれば勘違いはなさそうだけれど、平安時代の時を想像すると、紫陽花の言葉を連想ゲームのようにとらえていたのかもしれない背景を思うと、勘違いも時代の人間味を感じるので歴史として残ってほしいと個人的には思う。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/Hydrangea_macrophylla_f_normalis2.jpg/220px-Hydrangea_macrophylla_f_normalis2.jpgLilac Flower&Leaves, SC, Vic, 13.10.2007.jpg

参考元:ガクアジサイ - Wikipedia 参考元:ライラック - Wikipedia

 

七不思議3.なぜ梅雨の時期に合わせるように満開に咲き誇るのか

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有力な文献は探せなかった。私調べや推測で書くと、あじさいは湿気の多い土壌が水持ちの良いところを好む性質はある様子。

あじさいは花が多いので成長すると水分蒸発量も多いのでは。そう思うと、綺麗に咲き誇っている時に乾燥しやすい土壌にさくあじさいは、垂れ下がっていたり枯れている所を実際見たことがある。

なので、梅雨の時期は雨の恵みを存分に吸収できる時期。そして、湿気を好み水分をたっぷり吸収して育つあじさいの性質とも合い、きれいに咲き誇っているのかもしれない。

 

七不思議4.あじさいの「花」、実はここです

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↑先日撮ったこの写真をよく見ていただきたい。

黄色で囲んだ丸部分、大きなまとまりそのものが花にも見えていた私。調べると黄色で囲った部分は花のように見える装飾花(そうしょくか)と呼ばれ、実は1枚1枚「額」だった。

 

花はどこかと調べると、赤い丸で囲んだ部分が「花」。「花」と言われる部分はその中央にある小さな可愛らしい青い部分。大胆に咲いているようで、実は額に守られるように繊細に咲いていたあじさいの花。見え方がまた変わってきた。

 

七不思議5.可愛いものには毒がある?!

まだ明らかにはなっていない七不思議。厚生労働省『自然毒のリスクプロファイル』より、様々な事例をもとにすると、あじさい(特に葉)には毒性があるかもしれないという謎に包まれている。

共通しているのは、あじさいの葉を食べた人達が嘔吐・めまい・顔面紅潮の症状が現れた事例があること。今のところ2,3日で回復し、重篤な事例はないとの事だが、気をつけるなら葉を食べない方が無難。

参考に事例を2つ。

事例1:2008年6月13日、茨城県つくば市の飲食店で料理に添えられていたあじさいの葉を食べた10人のうち8名が食後30分から吐き気やめまいの症状を訴えた。

事例2:2008年6月26日、大阪市の飲食店でだし巻き卵の下に敷かれていたあじさいの葉を食べ、40分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こした。

 

中国ではあじさいそのものが八仙花(はちせんか)と呼ばれる生薬で抗マラリア剤。嘔吐性が強いので頻用はされないことも関連があるかもしれない。気になる方は厚生労働省の下記も参考に

七不思議6.花としては珍しく日光が苦手。控えめに咲くあじさいなのです

七変化でも少し触れたように、あじさいは水持ちがよく湿気の多い土壌を好んでいる。夏場に乾燥して水切れを頻繁に起こすと翌年に花付きが悪くなるほど水分は重要。種類によっても異なるが、共通しているのは夏の強い西日が苦手なこと。

 

直射日光を欲する花が多いイメージの中、梅雨の時期を好むあじさいならでは。控えめに咲く花。少し見習えることがあるかもしれない。

『女性・女の子』のフリー写真画像[ID:10350]

※控えめイメージ図※

七不思議7.なぜあじさいの名所は神社やお寺が多い?

梅雨の時期に注目されるあじさいの名所には、”あじさい寺”という言葉も聞くほど、お寺や神社が多い印象がある。

調べてみると説は様々飛び交っている。多い説を上げると下記2つ。

①土砂崩れ防止説

→鎌倉にある長谷寺(はせでら)のように海の近くの高台にあるお寺は潮害(ちょうがい)等の影響を受けることがあったり石垣で囲まれた境内の斜面は危険も様々予測された。あじさいを植えることで根を張り石垣をより強固にするために植えられた所もあるようだった。

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参考元:鎌倉 長谷寺

②流行病で亡くなった方への弔い説

 →医療が発達していない時期は病床に臥す人や死者も大勢いて大変な事態だったという。流行病の原因は梅雨特有の急な気温の変化によるものであるとされ流行病に倒れた人へ弔いの意を込めて梅雨の時期に咲くあじさいを境内に植えるようになったところがあじさい寺となっていった説もある。



医療の進歩に伴って流行病は少なくなってきた先もあじさいの栽培の容易さや土や時期により刻々と変化していく淡色の美しさに人々の心を捉え、植えられるように現在は至っているという。

 

あくまで信じるかはあなた次第。

 

あじさいには見どころスポットや様々な種類もあり、魅惑溢れるあじさい。この時期例年とはちがった視点から親しんでみるのもいかがでしょうか

 

気になる方は下記を参考に。

▼2020年 あじさいの名所 全国版

▼実はあじさいといっても種類豊富。こちらをお借りすると、ここだけでも290品種あり。

ガクアジサイが原種となる、つまりは日本由来の花あじさい。日本の四季を感じながら七不思議巡り。謎めき興味がそそられるあじさいの魅力に期間限定七不思議開拓をしてみるのもオススメです。